日用の器を直して楽しむ、金継ぎ工房「繕いのうつわ」のブログ


by tsukuroinoutsuwa

流釉蓋付注瓶

流釉蓋付注瓶_c0223222_23331868.jpg丹波の蓋付注瓶、作者は民藝の流れを継ぐ市野茂良です。
蓋が粉々に割れていました。
すべての破片を繋ぎ合わせて金を蒔きました。

複雑に割れた破片は、繋ぎ合わせる順序を間違えると元通りに収まらなくなるので、ちょっとしたパズルです。
# by tsukuroinoutsuwa | 2009-11-25 23:36 | 他の陶磁器など

備前舟徳利

備前舟徳利_c0223222_2325243.jpg窯変の色の調子が美しい
備前の舟徳利です。
口の部分が欠損していたのでパテで整形し、金を蒔きました。

舟徳利は船上で使うために、底を大きくして安定するようにつくられています。
本来は四合ほど入る大きなものだったそうですが、これは二合徳利です。
# by tsukuroinoutsuwa | 2009-11-25 23:29 | 酒器(徳利/盃など)

志野お預け徳利

志野お預け徳利_c0223222_23161276.jpg志野焼のお預け徳利です。
お茶席でも十分使える五合徳利です。
口の部分が欠損していたので、パテで整形し、金を蒔いて仕上げました。

これも20年以上前に「酔庵」で使われていたものです。
若い頃はてっきり、花入れだと思っていました。
その後、お茶事の席で使われるものだと知りました。
# by tsukuroinoutsuwa | 2009-11-25 23:21 | 酒器(徳利/盃など)

伊万里萩唐草猪口

伊万里萩唐草猪口_c0223222_2352466.jpg呉須の筆遣いが繊細な
萩唐草の猪口です。
真中に底まで罅が走っていました。
垂直な胴の内側に漆を引くのは大変です。
金を蒔いて仕上げました。

私に金継ぎを勧めてくれた日本料理店
「酔庵」で使われていたものです。
# by tsukuroinoutsuwa | 2009-11-25 23:11 | 酒器(徳利/盃など)

サワー・グラス

サワー・グラス_c0223222_17102555.jpg美しい色ガラスのサワーグラスです。
足の部分が欠けていたので、
パテで整形して金を蒔きました。

お客様が記念品としていただいた品物だそうです。
このグラスは表面が
サンドブラスト仕上げになっているので、
つや消しの金で仕上げて雰囲気を統一しました。
# by tsukuroinoutsuwa | 2009-11-10 17:15 | 他の陶磁器など