日用の器を直して楽しむ、金継ぎ工房「繕いのうつわ」のブログ


by tsukuroinoutsuwa

信楽味噌醸造瓶

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これまでに修理したものでは一番大きな焼き物で、高さが90cm、胴の周りが50cmもある信楽焼の瓶です。

お客様のお爺さまの代まで味噌屋さんを営まれており、味噌を仕込むための瓶だそうです。










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お客様の家の庭に置いてあったものだそうですがちょっとしたアクシデントで壊れてしまったそうで、ガス抜き用の首の部分とふたがバラバラに割れ胴にはそこの部分から中央にかけて大きな罅がありました。

これほど大きなものになると向きを変えるだけでもひと苦労でしたが、欠損部分をパテで整形し、罅の部分は漆をしみ込ませてから金を蒔きました。

今後は玄関に飾って、花入れとして生まれ変わることになりました。
by tsukuroinoutsuwa | 2011-01-09 02:57 | 他の陶磁器など